コンサート・展覧会を鑑賞する|横浜市栄区民文化センターリリスの催事情報を掲載しています。

コンサートを鑑賞する

主催・共催公演スケジュール

2017年2月26日(日)
シリーズ<ピアニストとの出逢い>Ⅳ ルーカス・ゲニューシャス ピアノ・リサイタル
時間
13:30開場
14:00開演
会場
リリスホール
入場料
全席指定 
一般券¥5,000
リリス券¥4,500
※未就学児のご入場はご遠慮ください。

主催・お問い合わせ

横浜市栄区民文化センターリリス
☎045-896-2000(9:00~21:00)

ご案内世界中のオーケストラや音楽祭からオファーが殺到している実力派ピアニスト ルーカス・ゲニューシャス。2010年ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール優勝、ショパン国際ピアノコンクール第2位入賞を果たし、彼は一躍世界的に知られる存在となる。2015年にはチャイコフスキー国際コンクール第2位に輝き、若くしてピアニストとしての確固たる地位を築いている。今、最も聴いてほしいというこだわりのプログラムは、私たちに新鮮な発見と感動を与えてくれるだろう。

シリーズ〈ピアニストとの出逢い〉(全4公演)
Ⅰ イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル
Ⅱ アレクセイ・ヴォロディン ピアノ・リサイタル
Ⅲ セルゲイ・カスプロフ ピアノ・リサイタル
Ⅳ ルーカス・ゲニューシャス ピアノ・リサイタル
曲目※出演者の強い意向により、当初発表の曲目より一部変更となりました。詳細はこちらをご覧ください。

シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
グリーグ:「抒情小品集」 より
  ・鐘の音 Op.54-6
  ・即興的ワルツ Op.47-1
  ・家路 Op.62-6
  ・森の静けさ Op.71-4
  ・ノルウェーの旋律 Op.12-7
  ・夢想 Op.62-5
  ・トロルドハウゲンの婚礼の日 Op.65-6
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第5番 ハ長調 Op.38
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.14
※プログラムは変更になる場合がございます。
お得な
マイチョイス割引
シリーズ2公演同時購入で500円割引
シリーズ3公演同時購入で1,500円割引
シリーズ全4公演同時購入で3,000円割引
※マイチョイス割引のお取扱いは横浜市栄区民文化センターリリスのみ。
※マイチョイス割引は同時にご購入いただいた場合のみ適用されます。
チケット取扱横浜市栄区民文化センターリリス
☎045-896-2000(9:00~21:00)
ローソンチケット[Lコード: 32058]
☎0570-000-407(オペレーター 10:00~20:00)
☎0570-084-003(自動音声 24時間)
 ロシア次世代の巨匠たちが横浜リリスホールに続々登場!
2016年の秋より、リリスでしか聴けない
真のロシアン・ピアニズムと魅力のプログラム

音楽ジャーナリスト 上田弘子


 昨今のフィギュアスケート人気の担い手のひとり、我らが真央ちゃんこと浅田真央選手。かつての師であるタチアナ・タラソワ女史は、ロシアのフィギュアスケート界の重鎮だが、私がいつも注視しているのは、タラソワさん振付の選曲とセンスの素晴らしさ。どの瞬間を切り取っても“ロシアの芸術”が香るタラソワイズムからの振付は、世界の名コーチの中でも別格である。フィギュアスケートだけではなく、シンクロナイズドスイミングや体操競技においても、ロシアの選手たちの美技には魅了される。
 以前、体操のコーチを取材した時に、幼少期には基礎を徹底的にすり込み、同時にバレエも鍛練の一環だと。特に興味深いのは、ロシア人の日常の中には文学、演劇、美術が教養として自然に在るところ。これはロシアのピアノ教育も同じだなと、改めて「芸術大国ロシア」というフレーズに合点がいった。
 前置きが長くなってしまったが、今秋からスタートする『シリーズ〈ピアニストとの出逢い〉』では、そういった豊かな芸術観と高度な技術を持った、ロシア次世代の名ピアニストたちが続々と登場する。ロシア人のピアニストと言えば、単に超絶技巧(=バリバリ弾く)とは思わないでほしい。彼らの超一級の技術というのは、繊細な歌い回しから牙をむくような鋭い打鍵、印象派の絵画のような色彩感から立体的な和声まで、森羅万象の表現が可能なのだ。そして先述の、基礎の鍛練と豊かな感性は、さかのぼれば彼らの師からの伝統で、ラシュコフスキー(師はクライネフ)もヴォロディン(師はヴィルサラーゼ)もカスプロフ(師はリュビーモフ)もゲニューシャス(師は祖母のゴルノスタエヴァ)も、師匠の師匠は「ロシアン・ピアニズムの祖であり巨人」と言われ、リヒテルやギレリスの師でもあるゲンリッヒ・ネイガウス(1888~1964)。一人の教師の元から多くの才能が巣立ち、そこからまた様々な個性の生徒が育ち、それは現在も脈々と続いている。
 ロン=ティボー、エリザベートで入賞、そして浜松国際優勝で一躍有名になったラシュコフスキー(1984年生)による、スケール感と思索に富んだ選曲(ベートーヴェン、スクリャービン、ラヴェルの差異は興味深い)。ヴォロディン(1977年生)の弾けない曲などないと思われる大きな手から溢れるファンタジー。完璧な技巧と広い音楽視野でのシェイクスピアの世界は聴き逃せない。奇才アファナシエフ一押しのカスプロフ(1979年生)の音楽解析は独特で、しかし旧ソ連時代の打鍵と響きを持つ稀有な若手。その知的で詩的な音楽観からの、ノスタルジーや退廃美は一聴の価値あり。センセーショナルとも言えるカスプロフ・ワールドは聴くべし。音楽一家に育ったゲニューシャス(1990年生)。ショパン、チャイコフスキー両コンクールでの入賞は話題になった。ネイガウス系ならではの豊かで洗練された音楽と色香、そして若い感性でのシューマン、グリーグのポエティックな世界は楽しみだ。
 等々、紙面の都合で書いては消しての4人の紹介。詳細は各日のプログラムに載せるとして、とにもかくにも魅力満載のロシアン・ツィクルス。こんな贅沢はリリスのみだろう。
 おまけのネタを最後に一つ。ラシュコフスキーの師であるクライネフ氏は、タラソワ女史のご主人様。ああ、奥深きロシア!

出演者プロフィール

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ルーカス・ゲニューシャス (ピアノ)

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